品質管理について
QUALITY
HACCPについて
コーデックス委員会ではHACCPに基づく衛生管理の導入を推進しており、わが国においても平成30年6月に「食品衛生法等の一部を改正する法律」が公布され、全ての食品等事業者に対してHACCP義務化が令和3年6月から開始されています。
その為当協会は、親鶏処理及び親鶏肉製造の業界団体としてこれを受け、食鳥処理及び食鳥肉処理における衛生管理が親鶏製品の安全確保に直結するものと認識し製品の品質向上のため、【親鶏製品製造事業者(大規模食鳥処理場)向け HACCPに基づく衛生管理の手引書】を作成する運びとなりました。
本手引書では親鶏及び種鶏の処理及び親鶏肉及び種鶏肉の製造に関わる事業者が自ら衛生管理計画を作成し、HACCPに基づく衛生管理を実施する際に、それらの内容を理解しやすいよう、親鶏及び種鶏製品の品質特性、管理上の実施事項、それに関する例示並びに記録様式例等を章立てして示しました。また、その内容は多種多様な処理解体工程の中から、一般的な「外剥ぎ方式」「中抜き方式」を抜粋して作成しました。
食鳥処理について
食鳥検査の流れ
「食鳥検査法」では、都道府県知事等の認定を受け、年間30万羽以下の羽数を処理する食鳥処理場を「認定小規模食鳥処理場」、年間30万羽を超える食鳥処理場を大規模食鳥処理場と定義しています。
親鶏は、採卵目的のために飼養されている鶏を指し、種鶏は、採卵鶏および肉用鶏の「親(ペアレント)」を指しています。種鶏は処理場の設備の制約もあり限られた処理場で処理解体されています。
処理解体の工程
食鳥は、大きく分けて2種類の方法で処理解体されています。ひとつは食鳥とたいから主要な可食部を分離した後に内臓摘出後検査をする外剥ぎ方式、もうひとつは先に食鳥とたいから内臓を摘出・検査してから可食部を分割する中抜き方式です。
親鶏と若鶏の処理解体工程に関して、親鶏は、若鶏よりも淘汰までの日令が長く鶏の体表のうぶ毛が若鶏より目立つため、脱羽処理工程後にうぶ毛を焼く「毛焼き工程」がある等、食鳥とたいの繰り越し、冷凍・解凍工程も含め、処理解体工程において、若鶏とは若干異なるオペレーションが存在します。
外剥ぎ方式での食鳥肉(正肉) 製造工程
中抜き方式での食鳥肉(正肉) 製造工程